FacebookやInstagram、WhatsAppなどを運営するMetaは、独自のARエフェクト開発プラットフォームの「Spark」を2025年1月に終了することを発表しました

「Spark」は、InstagramやFacebookで利用可能なARエフェクトで、撮影した動画や静止画にカスタムARエフェクトを合成して投稿することが可能になる機能を提供市てきました。

SNSで話題となるフィルターが拡散されたり、オリジナル性高いUGC生成に繋がるため、特に若年層向けのプロモーションを行う企業やプロジェクト、コンテンツ・クリエイターによって利用されてきました。

レコード会社やアーティストチームの間でも、Sparkを活用した新作のリリースキャンペーンや、コンサートプロモーションなどで活用されてきました。

アーティストの世界観を踏襲したARエフェクトが、InstagramやFacebook、Messengerの中で無料配布され、それらを使った投稿が拡散されることは、アーティストのファンの間で注目を集めやすい、人気のマーケティングの一つでした。

Sparkを利用してきたアーティストの中には、これまでには、ピンク・フロイドやカイリー・ミノーグ、Glass Animals、Stormzy、コーチェラ・フェスティバルなど、レジェンド級アーティストから、インディペンデント・アーティスト、音楽フェスティバルまでおり、多くが独自のARエフェクトを配布してきました。

Sparkの終了は2025年1月14日で、Sparkを活用してサードパーティが作成したARエフェクト・ツールおよびコンテンツの利用が、Facebook、Instagram、MessengerなどMetaサービスから一切利用できなくなります。

Meta Spark Studioの利用も終了するため、新たなARエフェクトの作成や、テンプレートの配布はできなくなります。

しかし、過去にSparkのARエフェクトを利用して投稿されたInstagramストーリーなどのコンテンツは、影響を受けず残ります。

モバイルARが終了する代わりに、Metaは今後、ARグラスなど、メガネ型デバイスを通じた次世代体験の創出に、投資を移行する予定です。