ロンドン/東京発、2019年10月25日 – 日本の有料衛星放送局WOWOWが、MQAのオーディオ技術を高品質のビデオに合体させることに成功した。10月24日に、この世界初のデモがメディア向けに開催され、11月15日にはInter BEE 2019にてフル・デモンストレーションが行われるとのこと。
MQA創設者であり、CTOのボブ・スチュアート氏は、「WOWOWと協力して、高品質の音響とビデオが一体となった放送の実現の可能性を探ってきましたが、実験に成功しました。MQAの特長であるサウ ンドのクリアさ、小さく軽いファイル、バックワード・コンパチ性を高品質のビデオと組み 合わせて送ることができるのです。この実験の成功は国際的に放送の分野に新たな可能性をもたらすことになるでしょう。」 と語っている。
また、WOWOW 技術局の入交英雄氏は、「この開発は MQA を VOD やライブ放送のサービスで使うという目的で進めてきました。放送の映像は4K、8Kで高画質になりましたが、音声の音質向上が遅れていることがネックでした。送信帯域幅制限のため、音声のハイレゾ化などが問題になっていましたが、48kHz で高音質音声が伝送可能なMQAのテクノロジーでこの問題が解決されたのです。なによりも重要なのは、“想い・感情”を伝えるためには高音質が必要だということを証明出来たということです。」 とコメントしている。