日本レコード協会が2019年第2四半期と、2019年上半期における音楽配信売上の数値を公開した。「サブスクリプション/音楽」からの収益は、前年同期比24%増となる185億4千万円となり、「サブスクリプション/音楽ビデオ」、「広告収入/音楽」、「広告収入/音楽ビデオ」も共に成長したことにより、ストリーミング全体の収益は、27.5%増となる約214億円となった。

ダウンロードはいまだに減少傾向にある(シングルトラックは12%減、アルバムは10%減)が、2019年上半期における、全体のデジタル音楽収益は6%成長し、340億円強となった。

日本レコード協会は、月ごとに生産実績としてフィジカルの数値を発表している。フィジカルの「オーディオレコード」売上は2.6%増となったものの、「音楽ビデオ」の売上は10.8%減となり、2019年上半期におけるフィジカルの収益は0.25%減の1,490億9千万円となった。

つまり、録音原盤市場全体でストリーミングが占める割合は、わずか14.4%程度ということだ。国際レコード産業連盟(IFPI)が2018年に報告した、全体の収益における3.4%の成長を、2019年後期でさらに強化していくことができるか、注目したい。