アップルが、2019年最終四半期であり、同社の第1会計四半期の決算を報告した。CEOのティム・クック氏は、「アップルの四半期ごとの収益としては過去最高」だったとして、iPhone 11の売り上げや、Apple Musicを含むアップルのサービス事業、そして、スマートスピーカーやAirPodsなどを含む、ウェアラブル、ホーム、アクセサリー事業の新記録に言及した。
当四半期の売上高は、前年同期比9%増となる918億ドル(約10兆499億円)となり、純利益は前年同期比11%増の222億ドル(約2兆4,308億円)となり、過去最高を記録した。当四半期におけるサービス事業の売上高は、前年同期比17%増の127億ドル(約1兆3,906億円)、ウェアラブル、ホーム、アクセサリ事業は前年同期比37%増の73億ドル(約7,993億)となった。
Apple Musicの加入者数に関する最新統計は明かされなかったが、アップルは当四半期にApple Musicが「史上最高の売上高を記録」したと説明している。
Music Allyは、アップルの過去の決算報告を振り返り、より大きなサービス事業としての成長率を俯瞰した。過去5期において、それぞれ、19%、16%、13%、18%、17%と、アップルは前年比率で一貫して力強い成長を続けている。また、2018年の初め以来、サービス事業の売上高は、四半期ごとに平均4.3%の成長を見せている。
サービス事業は、アップルのビジネス全体にとっても重要性を増している。2017年の最終四半期において、サービス事業の売上高は、アップル全体の売上高の10.3%を占めていた。その一年後には12.9%、またその一年後の2019年最終四半期においては13.9%を占める結果となっていた。ちなみに、最終四半期は、毎年アップルにとって、ハードウェアの売り上げが大きく動く期間となっているが、2019年最初の3四半期において、サービス事業は、アップルの総売上高の19.7%、21.3%、19.5%を占めた。
アップルのアクティブ端末数は、インストールベースで、昨年より1億台以上増加し、現在では15億台となった。「我々のプラットフォームにおけるサービス事業全体で、4億8千万件を超える有料サブスクリプション登録があり、1年前から1億2千万件増加しています」とCFOのルカ・マエストリ氏は述べている。アップルは、この四半期に、その数が5億件に到達すると予想しており、2020年末における有料サブスクリプション登録目標数を6億件まで増やしている。
もちろん、Apple Musicもこの一部となっているが、アップルは、並んで、テレビ、ニュース、ゲーム、iCloudの登録も成長を後押しする要因になることを期待しているようだ。また、2020年度における売上高として、2016年度のサービス売上高の二倍にするという以前発表された目標に関して、順調に進んでいるとアップルは発表している。