韓国のSM Entertainmentは、ソニーミュージックのRCAレコードと新しいパートナーシップを発表しました。
両社の新しい契約では、SMの新人ボーイグループ「RIIZE」が、RCAの協力を得て、デビューシングル「Get A Guitar」を配信しました。
また契約と合わせて、RIIZEは、アルバムのプリオーダーだけで103万アルバムユニットを超えたことも発表しました。
グループは、Instagramフォロワーを4日で100万人を突破し、8月にはロサンゼルスの大型アリーナであるCrypto.comアリーナでライブパフォーマンスを行うなど、デビュー前から、韓国以外の国や地域に向けた準備が進められてきました。
SM Entertainmentは、海外企業との連携を増やし、K-POPアーティストの世界進出を加速させています。
先月、SMはKakao Entertainmentと共同で、北米事業の立ち上げを発表しました。新たな取組みを通じて、両社は、SMおよびStarship Entertainment (Kakao傘下)の韓国人アーティストやグループのグローバル進出と音楽ビジネスの拡大を目指すことを明らかにしました。
また、今年3月、SMとの発表の前には、Kakaoはソニーミュージックのコロムビア・レコードとパートナーシップ契約で合意しました。契約の中には、ガールズグループのIVEのグローバル配信、マーケティング、プロモーションを含む内容が含まれています。
このように、昨今のK-POPアーティストは、海外展開や北米進出を本格的に目指す上で、韓国企業とメジャーレコード会社とが契約を結び、音楽配信を中心とした戦略やプロモーションを実施するケースが増えています。
今回のSMのように、メジャーレーベルと契約する場合もあれば、HYBEのように、北米での人材採用や、活動拠点や子会社を持つ場合もあります(HYBEもメジャーレコード会社と複数の契約を結んでいます)。
レコード会社が世界各地に持つグローバルなネットワークにおいても、音楽配信、A&R、マーケティング、事業開発など、連携する目的や、企業の強みによって変わってきます。そのため、アーティストの契約も、活動内容や目的に応じて変わり、企業間のネットワークや強みを生かした提携も、以前と比べて多様化してきていることも特徴的です。