今週からラスベガスで開催される世界最大規模のテクノロジー展示会「CES」。

世界中の企業、業界関係者、起業家が集まり、最新の技術やガジェット、プロトタイプを披露する場所として知られる同イベントにおいて、ソニーミュージックは、ソニーと連携した音楽体験プロジェクトを紹介しています

ソニー・イマーシブ・ミュージック・スタジオ (Sony IMS)は複数のプロジェクトを紹介しました。

1つ目は、「フォートナイト」の中に開設したクリエイティブ島「Nitewave」

これは、フォートナイトのユーザーがアクセスできる、バーチャル空間。「キャプチャー・ザ・フラッグ」を基にした対戦ゲームが楽しめる空間で、注目は、ユーザーがソニーミュージックのアーティストの楽曲がゲーム内で使えることです。

「Journey Through Jericho」は、ニューヨーク出身で、コロムビアレコードと契約する新進気鋭シンガーソングライター、INIKOのバイラルヒット「Jericho」のミュージックビデオを基に作られたバーチャル空間です。

「AVNU:音楽が出会う場所」は、ロブロックスの中でローンチした、ダンスクラブ、レコードストア、アパレルショップ、音楽にちなんだミニゲームをユーザー同士で楽しめる、バーチャルな空間です。

この中では、カルヴィン・ハリスの「Feel So Close」、ATEEZの「Deja Vu」、Doja Catの「Say So (Snakehips Remix)」、Paul Russellの「Lil Boo Thang」といった、ソニーミュージックがRobloxにライセンスする楽曲が使われています。

これらの音楽体験の設計はSony IMSが行いました。

そして、エピックゲームズのゲーム設計アプリ「Unreal Editor for Fortnite (UEFN) 」を活用した、業界で初めてライセンス処理された楽曲を使用した、最初の事例です。

フォートナイトやロブロックスは、世界的に熱心なファンや、多くの時間を費やすユーザーを抱えるプラットフォームとして、人気を集めています。バーチャル空間やデジタル体験で時間を過ごすユーザーによって、膨大な数のUGCがYouTubeやTikTokなどのSNSで発信されています。

これらの動画配信やライブ体験、UGCをキッカケに、コンテンツが消費されるエンゲージメントが起こり、さらに多くのクリエイターやユーザーが、音楽と出会う機会へと繋がります。

ゲームユーザーが中心となって、楽曲を使ったUGCが配信され、共有されることで、音楽を利用するコンテンツが多く創出されると予想されます。

ソニーミュージックとソニーの取り組み、バーチャル空間と楽曲ライセンスの連携は、UGC創出を含めた、音楽を使って、どんなストーリーや体験をユーザーと共有できるか、クリエイターエコノミーに向けた将来への布石とも捉えることができます。