ソニーが、今年初めに発表した新しい立体音響技術フォーマット「360 Reality Audio」について、さらなる計画を明らかにした。秋の終わり頃から、4つのストリーミング・パートナー(Amazon Music HD、Deezer、Tidal、Nugs·net)を通じて、約1,000曲が同フォーマットで利用可能になるという。

世界三大メジャー・レーベル全てが、コンテンツ提供のためにソニーと連携しているものの、全体のストリーミング・カタログ数と比較すると、ローンチ時に利用可能となる楽曲数は少ないと言わざるを得ない。

また、発表では、「360 Reality Audio」を利用するには、「どのストリーミング・サービスでも、有料登録が必要」だということが明かされた。ハイレゾ・オーディオが、利用プランのアップグレードを促す有料の壁となっている例と言える。

Live Nationもこのプロジェクトに、パートナーとして参加しており、Live Nationの会場で録音された100を超えるライブ楽曲を提供しているとのこと。

初期のストリーミング・パートナーとしては名前が挙がっていないが、Napsterもプロジェクトに参加している。「ソニーはNapsterと協力して、サービス・プロバイダーのさらなる拡大に向けた『360 Reality Audio』ストリーミングのソリューションを開発しています」とソニーは説明している。

別のブログ投稿で、Napsterは、初期のストリーミング・サービス4社に続いて、今秋ではなく、来年、「360 Reality Audio」のフォーマットを利用可能にし始める予定だと認めている。ちなみに、2大ストリーミング・サービスとも言うべきSpotifyとApple Musicについては、このフォーマットをサポートするかどうかのニュースは出ていない。