音楽ストリーミングサービスのSoundCloudと、ライブ・ネイション傘下で、世界最大のチケット販売サービスのチケットマスターは、アーティストのライブへの集客力と収益化の向上を目指した提携を発表しました。音楽配信中心のストリーミングが競合する中で、チケット販売やイベント告知機能を提供することで、ファンに対する音楽活動で収益化を広げたいアーティストの支援に積極的なSoundCloudの差別化戦略の一環です。

SoundCloudはArtist Proプランのアーティストに向けて、チケットマスターおよびDIY型チケット販売プラットフォーム「Universe」との連携を強化します。これによって、SoundCloudアーティストは、プロフィールページから直接イベントを作成し、チケット販売が可能になります。またSoundCloud上で、自身のライブイベントをファンやフォロワーに向けて直接告知できるようになります。アーティストはUniverseのチケット販売及びイベント管理ツールにアクセスし、チケット販売やプロモーションの状況を確認できるようになります。加えて、イベント情報はSoundCloud内に新たに追加されるライブイベント発見機能を通じてプロモーションされます。

アーティストやマネジャーにとって、重要な非デジタル指標の一つが「ライブ動員数」ですが、ストリーミングから集客力を増やすための直接的な機能を提供する音楽プラットフォームは、未だに多くありません。SoundCloudは、チケットマスター及びUniverseとの連携によって、より多くのファンや、新規の音楽リスナーへのリーチが可能になり、集客力の向上に繋げ、音楽活動からの収益機会を拡大したい狙いが見えてきます。

チケットマスターは、SoundCloud以外の音楽プラットフォームやアプリとの連携を強化し、ライブイベントへの集客やチケット販売をより広域に展開する取り組みを支援してきました。これまでにもShazam、TikTok、Snapchat、Pandora、Spotifyなどと連携を図ってきました。また今後は、Amazon Alexaとの提携強化が予定されています。

ストリーミングプラットフォームのライブチケット販売への関心は、先日報道された、Spotify、Apple、Amazonの3社とライブ・ネイションによる、チケット先行販売の交渉でも示されました。Spotifyは、熱心な音楽ファン向けの新たなサブスクリプション「Music Pro」の特典に、チケット先行販売を含めることが噂されています。

Spotify、Apple、Amazonとライブチケットの先行販売で交渉中。ライブ・ネイションのラピーノCEOが認める。アーティストのファンダム向けスーパープレミアムプランの主要な特典、ストリーミング各社が関心示す