YouTubeのUGCコンテンツや動画二次利用で、レーベルや音楽出版社の収益化を支援しているOrfiumは、韓国での事業を強化します。同社が提供する「Soundmouse by Orfium」は、韓国の放送音楽識別システム「BROMIS」に置いて、音楽利用を報告するための公式パートナーに選ばれました。BROMISは、韓国の著作権管理団体であるKOMCA、KOSCAP、FKMP、KEPAと、主要放送局のKBS、MBC、SBSで構成されるコンソーシアムです。
BROMISは、Soundmouse by Orfiumの音楽キューシート・レポート機能と音声認識フィンガープリント技術を活用して、韓国内にある36の放送局が運営する175のテレビ・チャンネルとラジオ局で利用される音楽のデータを追跡していきます。契約期間は3年で、Orfiumは、韓国政府の韓国文化体育観光部と韓国著作権委員会の支援を受けて、同国における音楽利用の報告プロセスの透明性向上や、クリエイターや権利者への公平なロイヤリティ分配を加速させていきます。
また、Orfiumは、今回の契約により、1730万曲に及ぶ韓国音楽のデータベースへ、アクセスが許可されました。これにより、韓国音楽をより正確に報告するためのデータ連携を向上しました。
韓国の著作権団体は、Soundmouse by Orfiumのレポート機能を活用して、作曲家、アーティスト、プロデューサー、権利者へ、テレビやラジオ番組の楽曲利用で発生するロイヤリティ料を分配していきます。
Orfiumは2023年1月にSoundmouseを買収しました。Soundmouseはテレビやラジオなど放送業界向けに、音楽の利用を正確かつ効率的に報告するためのキューシートを作成し、データを共有できるシステムを提供してきました。
OrfiumのCEOであるロブ・ウェルズ (Rob Wells)は、今回の契約について「韓国の放送局や音楽クリエーターのために、この重要なプロジェクトに選ばれたことは、Orfiumの技術、チームの質、そして私たちの実績が評価された結果です」と述べました。