音楽業界で近年、増加している大きな収益化の領域では、テレビ番組や動画配信、CM、ゲーム、ラジオなどへ楽曲カタログをライセンスし収益化するするシンクロ・ビジネス (シンクロナイゼーション権)があります。拡大する同領域では、増加する楽曲の管理業務を効率化し、より迅速かつ最適な楽曲を探せるよう、プラットフォームにAI技術を導入する企業が増えてきました。

3300万曲以上の楽曲ライブラリを管理するシンクロ・プラットフォーム「SourceAudio」は、AI技術を用いたメタデータのタグ付け・検索ツールの「Cyanite」との提携を発表しました。今回の提携によって、SourceAudioは、Cyaniteの高度なAI技術を活用したタグ付け及び検索機能で、3300万曲以上の楽曲の管理や検索精度を強化します。

SourceAudioでは毎週約5万曲の新曲が追加されるほど急速に拡大しています。一方、Cyaniteの技術は、楽曲をAIで自動的にタグ付けし、検索やピッチング、収益化用に最適化します。この連携により、広範な楽曲ライブラリを管理し、検索性を向上させるためのメタデータ強化プロセスが大幅に効率化されます。AIタグ付けされた楽曲を即座に検索したり、企業にピッチングするなど、楽曲が利用できる環境が整備されます。楽曲へのアクセスが向上できれば、利用される頻度や楽曲数も増えるため、収益も増加できるのが狙いです。

CyaniteのAIメタタグ付け技術や検索技術はReelWorld、Gramoscope Music、Viralnoiseなどのシンクロ・ライセンス・プラットフォームがすでに採用しています。Cyaniteの技術は、ワーナーチャペル、BMG、Reservoir、Nettwerk Music、Music.AI、Feed.fm、Epidemic Soundなど、世界的な音楽企業では200社以上に導入されています。