
Spotifyはクリエイター向けの取り組みの拡充を発表しました。ただし、これは音楽の領域ではなく、ポッドキャスター向けの取り組みです。Spotifyは、今年1月に米国、英国、カナダ、オーストラリアで開始したポッドキャスターがポッドキャストから収益化できるプログラム「Spotify パートナープログラム」を9カ国へ拡大すると発表しました。新たに展開する国はフランス、ベルギー、ルクセンブルク、オランダ、アイルランド、ニュージーランド、ドイツ、オーストリア、スイスです。同プログラムを利用すると、ポッドキャスト配信者は、Spotifyプレミアム会員が再生したビデオポッドキャストの再生ベースの収益や、広告収益からの分配を得ることが可能になるため、ポッドキャストの新たな収益源を獲得できます。
Spotifyは発表に際し、ビデオ・ポッドキャスト視聴に関する最新のデータも公表しました。Spotifyによれば、数百人のポッドキャストクリエイターが月間1万ドル以上の収益を上げています (日本円換算で約150万円)。またトップクラスのポッドキャスト配信者は、初月から10万ドル以上 (約1500万円)の収益を達成しています。さらに、Spotifyで毎月ビデオ・ポッドキャストを配信するクリエイターの数は前年比50%以上増加しており、2億5000万人以上のユーザーがSpotifyでビデオ・ポッドキャストを視聴しています。そして、ポッドキャスト利用者の約3分の2は、ビデオポッドキャストを好むと答えています。こうしたデータから、Spotifyの注力していきたい領域は、ビデオ・ポッドキャストの配信者の獲得であることが見えてきます。
Spotify パートナープログラムは、こうした取り組みを加速させる意味で、開始直後から成果を上げているとのこと。ローンチ以降、Spotifyがポッドキャスト配信者に支払った総額は、2024年1月と比較して300%増加しました。
アーティストやレーベルにとって、Spotifyのポッドキャスト向けに直接収益化できる仕組みは、うらやましく感じるかもしれません。また、Spotify上で、ビデオ・ポッドキャスト視聴の人気や、コンテンツ配信者が徐々に増えていることも、これらのデータから伺えます。アーティストがこうした収益分配を受けるには、現状では、ビデオ・ポッドキャストを毎月継続して配信することです。