短尺コンテンツ、いわゆるショート・フォームコンテンツは、今まで大部分が、動画コンテンツを短く切り出した、短尺版として語られてきました。
ですが、コンテンツの短尺化とSNS活用は、音声の世界にも広がっています。
「Logcast」は、アーティストやクリエイターがSNS用に音声メッセージや会話をショート音声コンテンツとして作成し投稿するためのツールを提供している、スウェーデンのスタートアップです。
Logcastのユーザーであるアーティストやコンテンツクリエイターは、ショート音声コンテンツを、ファンコミュニティ向けに限定配信できたり、有料課金させ、収益化することも可能です。
Logcastは先日、アーティストが音声コンテンツをシェアし、収益化しやすくするため、Spotifyアプリとの連携機能を新たに発表しました。
今回の連携によって、Logcastユーザーは、Spotifyユーザーに対して、音声コンテンツを配信できるようになります。
アーティストは、新曲の発表や、アルバムの情報解禁、BTSコンテンツ、楽曲制作の裏話などを音声コンテンツとして投稿し、ファンに語りかけることが可能になります。
課金機能を連動させるオプションも導入できます。ファンが特別なコンテンツを聴くために、課金させることもできます。
収益は、Logcastがプラットフォーム使用分として売上の20%と手数料を受け取り、残りの売上を、Logcastユーザーのアーティストやクリエイターが受け取ります。
Spotify連携機能は、2023年1月にスウェーデンで始まり、2023年中に世界のユーザーに対してローンチしていく予定です。
2021年11月にローンチしたLogcastは、これまで世界60カ国以上のクリエイター15,000組以上が利用して、1億5000万人以上のリスナーに音声コンテンツを配信してきました。
Logcastは、アーティストと深く繋がりたいファンや、特別な体験をしたいファンコミュニティのニーズを満たすための手法の一つが、音声コンテンツを使ったコミュニケーションだと考えています。
Logcastは、スタジオで制作され編集されたポッドキャストのような”フォーマル”な音声コンテンツと違い、vlogやTikTok動画に近いDIYでカジュアルなコンテンツの配信が多くを占めます。