拡張現実(AR)や複合現実(MR)に対応したデバイスを開発するMagic Leapが、自社のARヘッドセット「One Creator Edition」で利用可能な初の音楽サービスとして、Spotifyとリンクできるようにしたと発表した。
「アプリは空間を認識するようになっており、家の中の特定の場所に、最近再生したアーティストやアルバム、楽曲を固定することができます。また、コンテンツは時間の経過とともに構築されるため、空間内の各部屋に最適なプレイリストや音風景を集め、キュレートすることができます。新進気鋭のバンドとソファを共有し、キッチンで憧れのアーティストと会い、ガレージで新しいアルバムを探したりすることが可能です」とMagic Leapは説明している。
つまり、ヘッドセットを装着した人が家の中を歩き回ると、家の中の様々な場所に固定したアルバムのカバーやプレイリストが表示され、デバイスを使ってスクロールすることで、構築された音楽の中から再生するものを選択できるようになっているということだ。
Magic Leapの「バックグラウンド・ミュージック・サービス」を利用する音楽ストリーミング・アプリとしては初となる。「我々は、そう遠くない未来に空間コンピューティングが、ポッドキャストやオーディオブック、ストーリーテリングなどのより広い世界に広がると考えています。」とMagic Leapはコメントしている。
ちなみに、Magic Leapは2018年に同社初のヘッドセットを出荷しており、2014年からこれまでのところ、26億ドルの資金調達を完了している。