Spotifyは、2024年通年の業績を発表しました。2024年末時点で月間アクティブユーザー数 (MAU)は前年比12%増の6億7500万人。そのうち2億6300万人が有料サブスクリプションのプレミアム会員でした。年間を通じて獲得した新規ユーザー数は7300万人。2024年Q4 (10月-12月)は3500万人で、これはSpotifyでは四半期での新規獲得数で過去最高でした。年間での有料サブスクリプション純増数は2700万人で、Q4で1100万人が新たに加入しました。Spotifyの業績は予想を上回り、新規ユーザー獲得では1000万人、新規サブスクリプション会員獲得では300万人を予想より上回る好調ぶりでした。

Spotifyでは、ユーザー数の増加と、サブスクリプション会員の増加が継続してますが、ユーザー獲得の地域は、よりグローバル展開が進んできました。Spotifyのユーザー分布を見ると、これまでの欧米中心から、グローバル市場へとシフトしています。

月間アクティブユーザー数の分布では、ラテンアメリカとその他の地域のユーザーが全体の56% (それぞれ22%、34%)で、欧米の44% (北米17%、欧州27%)を大きく上回っています。2023年末と比較すると、ラテンアメリカとその他の地域は2%増加した一方、欧米は3%減少したことが分かります。このユーザー分布から分かる通り、Spotifyが新興市場、ラテンアメリカやその他の地域への積極的な拡大戦略を進めていることが示されています。

プレミアム会員数の分布では、ラテンアメリカとその他の地域は36%であったのに対して (ラテンアメリカ22%、その他の地域14%)、欧米は63% (北米26%、欧州37%)と有料会員の獲得と維持が保たれています。ただし、前年と比較すると、欧米が1%減少したのに対して、その他の地域は1%増加しており、アクティブユーザーと同様に新興市場でも有料会員獲得が進む兆しが現れ始めたのかもしれません。

SpotifyはQ4の好調だったQ4の要因に、強固なホリデーシーズンのプロモーション、Spotifyまとめ (Spotify Wrapped)キャンペーン、特定の新興市場における競合他社の変化を挙げています。特にラテンアメリカ市場やアジア市場など、成長市場でのユーザー及び有料会員獲得は、同社の収益増加とグローバル化を後押ししています。