TikTokは、動画投稿に使用する楽曲をAmazon Musicでライブラリ保存するアプリ連携のテストを始めました。

ユーザーはTikTokで使用した楽曲を「音楽アプリにお気に入り保存」することができます。オプションでは、Apple MusicとAmazon Musicが表示されます。

TikTokは今年5月、Apple Musicに楽曲を保存するテストを始めていました。選択肢は「TikTokアカウントを一つの音楽アプリにリンクすることができます」との說明が表示されます。

現在、このテストは、一部の限定ユーザーのみに表示される段階です。

TikTokで使用される楽曲をバイラルさせ、人気を集めた場合、楽曲はストリーミングサービスで再生回数が急増することが証明されてきました。そのため、レコード会社の多くは、リリース戦略やマーケティングで、ストリーミングでヒットさせたい楽曲をTikTokでバイラルさせるため、様々な施策に注力しています。

しかし、TikTokでバイラルさせたり楽曲を利用されても、そのユーザーがストリーミングサービスで再生しているとは限りません。異なるプラットフォーム間でユーザーを誘導するのは、ますます難しくなってきています。

レコード会社の中には、TikTokから、ストリーミングサービスの再生へ、効果的に繋げるための検証用にデータを活用するレーベルもあります。

TikTokが直接楽曲をストリーミングサービスに連携させる機能は、単なる機能の追加というよりも、重要な意味が音楽業界にはあります。ただし、TikTokが準備を進めている独自の音楽サブスクリプションサービス「TikTok Music」との連携が、将来的には、デフォルトで実装される可能性が高くあります。

もし、TikTok Musicが地域限定的なサービス運営を継続する場合、Apple MusicやAmazon Musicなどグローバルサービスとの連携は、音楽との出会いに関心高いTikTokユーザーにとって、歓迎されるはずでしょう。