
TikTokとBillboardは、西アジア及び北アフリカ地域 (WANA)に特化した音楽チャート「TikTok Billboard Arabia Top 50」を発表しました。同チャートは、週に一度更新され、WANA地域のTikTokユーザーコミュニティ内での楽曲の人気や関心の高い楽曲を示す指標に基づいて集計されます。
従来の音楽チャートがストリーミング再生数や売上を主な指標とするのに対し、このチャートでは2つの要素を基に算出します。
- UGC (User Generated Contents): TikTokユーザーが特定の楽曲を使用して作成した動画の数
- アーティスト・エンゲージメント: TikTok上でアーティストが獲得したユーザーとのインタラクションの度合い (シェア、コメント、いいねなど)
UGCやユーザーエンゲージメントを考慮することで、再生数や売上を基準とした一般的な音楽チャートとは異なる音楽消費のトレンドを示すことができるのが特徴です。
今回のTikTokとBillboardとの提携は、両社が特定の市場へ進出し、展開を強化する戦略的な取り組みをさらに拡大したものとなります。すでにBillboardは「TikTok Billboard Top 50」チャートを公開してきました。WANA地域に特化した音楽チャートを開始することで、同地域のアーティストや楽曲が、より一層グローバル市場からの注目を集める要因に繋がることも期待されます。
Spotifyは2024年に公開したデータで、WANA地域のアーティストによる楽曲の再生数が毎年40%増加しているという成長トレンドを明らかにするなど、WANA出身アーティストの楽曲がストリーミングでブレイクし、海外のリスナーに届く機会が着実に増加していることが示されました。
WANA地域の音楽トレンドを分析するチャートは、他にも存在しています。IFPI (国際レコード産業連盟)は2022年、WANA全体を網羅した音楽チャートを発表。2023年には、エジプト、サウジアラビア、UAE、北アフリカの個別チャートを開始しました。
このように、海外の音楽業界が、WANAのアーティストや音楽市場のさらなる成長に関心を寄せています。そのため、TikTokとBillboardが今回発表した「TikTok Billboard Arabia Top 50」 チャートは、WANA地域の音楽業界に留まらず、世界各地の業界関係者や企業の関心を集めることが予想されます。