メジャーレコード会社は、近年、世界展開を強化する目的で、音楽ストリーミングや原盤ビジネス以外への領域への進出に注力しています。

ワーナー・ミュージック・グループのワーナー・ミュージック・インドは、同国でチケット販売とイベント・プロモーション・プラットフォームを運営するSkillBoxの株式を取得したことを発表しました。ワーナーミュージックは、自社アーティストにライブパフォーマンスを効率的に行う機会を提供することで、より多くのファンへのリーチ拡大を目指します。

SkillBoxは、インドのライブ業界向けに、チケット販売ソリューションやブランドイベント体験などのサービスを提供しています。150万人以上のユーザーが利用しており、コミュニティ・イベントやアーティストツアー、ブランド・イベントなどに活用されています。SkillBoxはまた、アーティストマネジメント事業も行っています。マネジメント会社「Levelhouse」は、インド人アーティストのParvaaz、Blackstratblues、Raman Negi、JBABE & Parekh & Singhなどと契約してきました。さらには、自社で運営・プロモートする音楽フェスティバルやコンサート・シリーズを手掛けており、Bloomverse、K-Wave、Lemonade、LiveBoxなどを展開しています。

ワーナー・ミュージックのグローバル戦略において、SkillBoxは重要な役割を担うことに期待されます。アジアでのアーティスト獲得や、ライブ、イベント、グッズ販売、ブランド・パートナーシップなどの領域への進出、さらには、音楽ストリーミングサービスやYouTube、TikTokなどDSP各社からの売上に依存しない、収益源の多様化を目指します。