ワーナーミュージックは、音楽企業とゲームプラットフォームを繋ぐ開発会社のSTYNGRとの提携を拡大し、Robloxの開発者コミュニティ向けの新製品「バッテリー」(Batteries)をリリースしました

バッテリーは、Roblox内で購入可能なゲーム内通貨で、購入したユーザーは、Roblox内で音楽再生が可能になります。

STYNGRは、2024年3月、ユニバーサルミュージック、リパブリック・レコードと提携して、音楽業界では初めて、Roblox内に広告付きのバーチャル音楽ラジオ局プレーヤー「Boombox」を立ち上げました

ユーザーは、Boomboxを使い、ゲーム内で、好きなアーティストの音楽の再生が可能になります。レーベルは、キュレーションした楽曲やプレイリストをRobloxで配信でき、また、Boomboxで楽曲が再生される度に、収益が発生します。

STYNGRは、ワーナーミュージックとの提携で、2つのバッテリープランを提供します。「シングルリスニング・バッテリー」は、個人で音楽を楽しみたい人がBoomboxへアクセスし、楽曲再生できます。

一方、「パーティーバッテリー」は、同じRobloxのゲーム内で最大4人のプレーヤーが一緒に音楽を楽しめるソーシャルリスニング体験を可能にします。

ワーナーミュージックとSTYNGRは、レーベルやアーティスト、ソングライターに対して、仮想空間での音楽再生から新たな収益分配と、新しいオーディエンスへのリーチ、既存のファンとのエンゲージメントを向上する機会を提供します。

加えて、Robloxの開発者は、バッテリー販売の収益分配を得ることで、より多くの収益化ツールにアクセスできます。

ゲームプラットフォームへのレコード会社の進出は、新たなプロモーション機会に留まらず、熱心なファンやコミュニティとの持続的なエンゲージメントや、直接的な収益源の拡大、アーティストやソングライターへの収益還元へと繋がっています。

近年は、レーベルとゲーム開発者との企業提携や、ゲーム・プラットフォームへの楽曲ライセンス契約が実現しています。

ワーナーミュージックとSTYNGRは、2022年3月に提携を結びました。STYNGRのチームは、ゲーム開発者向けに、ワーナーミュージックのカタログ楽曲へのアクセスを提供することで、ゲームの中でカスタマイズした体験や、アーティストやジャンル、ムードなどでキュレーションされたラジオ局、アーティストのアバターやバーチャルグッズ開発などを実現させてきました。