
世界のポッドキャスト配信プラットフォームを見ると、世界最大のポッドキャスト市場である米国では、YouTubeがSpotifyとAppleを抜いてシェア1位を獲得していることは、近年の市場データから伝えられてきました。そんな中、YouTubeは先日公開したブログで、「YouTubeが配信するポッドキャストコンテンツの月間アクティブ視聴者数が10億人を超えた」ことを発表しました。
YouTubeは今回10億人のMAU突破を受けて、「このマイルストーンは、YouTubeがポッドキャストの領域で、クリエイターと視聴者双方にとって不可欠な存在となり、YouTube上でのポッドキャスト体験を向上させるための投資が成果を上げていることを示しています」と、ポッドキャスト配信における自社の取り組みを評価しました。また、YouTubeやYouTube Musicで配信するポッドキャストは、スマートテレビなどでも再生可能であり、2024年はリビングでのポッドキャスト視聴時間は月間4億時間を超えました。
興味深いことに、YouTubeが注力するのは、数多くの動画クリエイターが配信しているビデオ・ポッドキャストである点です。YouTubeでは近年、特にビデオ・ポッドキャスト配信をグローバル規模で戦略的に注力する領域として取り組んできました。更なるポッドキャスト視聴の増加に向けて、YouTubeは、視聴者がポッドキャストと出会い、新しいコンテンツを見つけやすいように、ポッドキャスト向けの機能の拡充を行っています。また、ポッドキャスト配信から収益を得るためYouTubeパートナープログラムに参加するクリエイターが増加していることも、成果の一つとして強調しています。
ポッドキャスト市場に関するデータを公表している米国のリサーチ会社Edison Researchが2024年10月に公開した最新のデータによれば、米国の週間ポッドキャストリスナーの31%がYouTubeを利用しており、これはSpotifyの27%、Appleの15%を上回り、市場1位の座を維持しています。YouTubeとSpotifyは、ポッドキャスト市場の競争で繰り広げています。SpotifyもYouTubeに対抗するため、音声ポッドキャストだけでなく、ビデオポッドキャストを配信するためのクリエイター支援や機能の拡充に積極的に取り組んでいます。