音楽ストリーミングサービス各社では、生成AIを活用したツールの導入や実験が、進んでいます。

YouTube Musicは、テキストプロンプトを入力すると、好きなラジオステーションをパーソナライズして作成できる、生成AI音楽機能をテストしています

この機能は、YouTubeから正式な発表も、確認もされていません。実際にサービス化されるかも分かっていません。YouTube Musicアプリには、「Experiment」(実験)のラベルが確認できます。

9to5Googleは、Redditユーザーが投稿したアプリの情報を元に、ラジオ作成AI機能を紹介しています

ユーザーは、テキスト入力に加えて、音声でもプロンプトを入力できます。YouTube Musicで提案されたプロンプトには、キャッチーなポップコーラス、壮大なサウンドトラック、アップビートなポップアンセム、モスクワのロックシーンなどがあり、「サプライズ」の選択肢もあります。

生成AIを活用したラジオでは、Spotifyが、2023年2月、「AI DJ」機能をローンチしました。

これは、Spotifyユーザーの好みの音楽を、生成AIがパーソナライズして、キュレーションしてくれる機能です。楽曲の間に、AIのDJがトークで楽曲を紹介していくれる機能も搭載されています。

音楽ストリーミングサービスが近年、注力する領域の一つに、サブスクリプションのユーザーに対して提供する機能やコンテンツの拡充が挙げられます。その中で、長年議論されている、新しい音楽の発見を促進する機能において、パーソナライズされたラジオやプレイリストの作成に、生成AIが導入されるのは、自然の流れと言えます。