YouTubeは、10月15日以降、YouTubeショートに投稿できる動画の尺が、これまでの60秒から最大3分に拡大することを発表しました。この変更は、現在アップロードできる動画時間の3倍にあたります。YouTubeは、自社のブログで、アップロード時間の拡大に加えて、その他の機能追加を発表しました。
YouTubeは、今後数ヶ月で、長尺のYouTubeショートに対するレコメンド機能を向上させていきます。YouTubeショートを担当するプロダクト・マネジメント・ディレクターのトッド・シャーマン (Todd Sherman)は、長尺なショート動画のアップロードは、動画クリエイターから最も要望が多かった機能、と述べています。これは、長尺なYouTubeショートの投稿が、YouTubeのアルゴリズムで優遇される可能性を示唆しているかもしれません。
YouTubeショートの長尺化は、ショート動画アプリ市場でのトレンドの一つと捉えられます。TikTokは、これまで、投稿できる動画の最大時間を徐々に拡大してきました。TikTokは2021年、当時の動画投稿の最大長を60秒から3分に拡大し、その後5分、そして2023年には10分に拡大しました。さらに2024年には、最大60分の動画投稿に対応しています。これはTikTokが、YouTubeと長尺動画市場で競争するための戦略と見られています。
YouTubeはまた、クリエイターが他のYouTubeショートの形式を再利用できる「テンプレート」機能を発表しました。新機能では、既に公開済みの他のショート動画に利用されている動画スタイルやトレンド音源に、自分の動画を合わせて、投稿出来るようになります。テンプレート機能で、流行りのトレンドや音源を真似た動画の投稿や、人気の編集スタイルの再利用が容易になります。新機能は、リミックス・ボタンからテンプレートにアクセスできます
また、今後数ヶ月内に、好きな長尺動画やミュージックビデオのリミックスを作成しやすくなる機能として、ショートカメラから直接YouTubeの動画にアクセスが可能になります。
さらに、YouTubeアプリ内では、国内のバイラルトレンドが表示される、YouTubeショート動画専用の「ショート・トレンド」ページも新たに登場します。
変更される点では、YouTubeショートの再生時には、視聴者が動画に集中できるよう、説明欄や音源情報の表示部分がよりコンパクトな設計に変わります。この変更では、画面左下部の説明文の表示が省略されたり、画面右側のアイコンが輪郭だけに変わるなど、動画表示の部分が広がります。